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2011年12月22日

高橋寛治が語るまちづくり(6)

みなさま おはようございます。しょうちゃんです。
高橋寛治が語るまちづくり(6)をお届けします。


「美山方式」

文化財保護法によって、歴史や文化を伝える町並みを持つ「重要伝統的
建造物群保存地区」の制度が始まって30年が経過し、和歌山県内でも
湯浅町湯浅地区が指定を受けている。
 平成5年に、この重伝建の指定を受けた京都府南丹市美山町北集落は
関西を代表する美しい村である。ここで昭和51年度から始まった集落活性化
への取り組みは幅が広く、外から来た人も一緒になって「住みよいふるさと
づくり」を目指している。それは単に建物保存や観光地とは異なった、
地域の未来を考える取り組みである。

 事の始まりは、米の過剰生産による転作の実施によって、山裾に耕作放棄地
が生まれて畑が山になり、植林されてゆく姿を「山が降りてくる」と見た
危機感から始まった。この全てが荒れてしまう現状に対して、当時の美山町
では職員が現場へ出向き意向調査や集落懇談会を実施した。
 その中から対話の出来る組織が生まれ、その一つが茅葺(かやぶき)の
農家が集まる北集落であった。そこでの再生方針は、今まで、山の作業に
頼っていた「むら」を一回作り直すことであった。
 農家にとって一番大切な田や畑を集落全体のものと考え、基盤整備や皆が
集まる集落センターなどを新農業構造改善事業で行うことから始まった。

 新農構の特徴は事業の計画づくりにある。この作業を通して集落全体の
仲間意識を醸成し、一方では高齢化する山村に、国とは一味異なった「美山
方式」の地域整備を導き出すこととなった。

 新農構の整備を終えた後は、どこでも同じような圃場や農村広場や集落
センターが出来ていった。しかし、事業によって全体の環境が整ったこと
に合わせて、地域に合った施設の使われ方が始まり、農村広場はテニスコ
ートへ、集落センターが農産物加工場へ衣替えをして婦人の出場(でば)が
生まれた。
 一方で地元だけでは「井の中の蛙」と考えてIターンを受け入れたことも
良かった。「来客の絶えない家は美しい」と言われる。この言葉をバネにして
「都市との交流を産業にしよう」と考え、1989年に町が溜まり場を作り、
そこでの論議から民宿や直売所をつくる動きが広がってきた。
 全国の各地で住民と地域の関わりはますます深くなっているが、美山地区の
ように、30年間続いてきた住民活動を見ると、鉄道も高速道も企業の進出も無い
過疎地域において、再生を担うのは住民自身であり、その素材として「美しい
景観」は未来への可能性であることを改めて示している。





Posted by しょうちゃん at 09:39│Comments(1)
この記事へのコメント
しょうちゃん

としちゃんです。

このタイトルは高橋寛治が語るまちづくり(6)は(7)ではないかね。
Posted by としちゃん at 2011年12月22日 18:56
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