2011年03月13日
新米課長日記(2011/3/13)
防災リテラシー
午前中は、農作業。午後はテニスと、いつもと変わらぬ一日でしたが、何か変な気分。
こんな平穏な日々を過ごしていて良いんだろうか・・・
私の前の前の職場の名刺には「必ず来る!南海地震!!」と刷り込んでいました。
今回の東北地方太平洋沖地震、事前の想定では今回のような発生パターンは想定されておらず、専門家もビックリの結果でした。
しかし、起こればM9クラスという東海、東南海、南海地震同時発生の最悪パターンは、過去の記録もはっきり残っており、今後の発生も想定されているのです。
発生したときの各地の震度や津波シミュレーションもきっちりできています。
「情報リテラシー」という言葉はよく聞かれますが、「防災リテラシー」という言葉はあまり聞かれません。
絶対来ることがわかっている地震、津波で命が失われる程、情けないことはありません。
「防災リテラシー」を高め、100年~150年間隔でやってくる難敵にきっちり対抗する必要があります。
そのためには、現世代からきっちり、得た知識、行動力を次世代へつないでいく必要があります。
防災教育って大事なんです!
午前中は、農作業。午後はテニスと、いつもと変わらぬ一日でしたが、何か変な気分。
こんな平穏な日々を過ごしていて良いんだろうか・・・
私の前の前の職場の名刺には「必ず来る!南海地震!!」と刷り込んでいました。
今回の東北地方太平洋沖地震、事前の想定では今回のような発生パターンは想定されておらず、専門家もビックリの結果でした。
しかし、起こればM9クラスという東海、東南海、南海地震同時発生の最悪パターンは、過去の記録もはっきり残っており、今後の発生も想定されているのです。
発生したときの各地の震度や津波シミュレーションもきっちりできています。
「情報リテラシー」という言葉はよく聞かれますが、「防災リテラシー」という言葉はあまり聞かれません。
絶対来ることがわかっている地震、津波で命が失われる程、情けないことはありません。
「防災リテラシー」を高め、100年~150年間隔でやってくる難敵にきっちり対抗する必要があります。
そのためには、現世代からきっちり、得た知識、行動力を次世代へつないでいく必要があります。
防災教育って大事なんです!
Posted by 新米課長 at 19:29│Comments(5)
│新米課長日記
この記事へのコメント
これはありがたい.もっと津波の高い場合のが必要では.
Posted by のりひろ at 2011年03月13日 22:11
東海、東南海、南海地震同時発生の最悪パターンは1707年の宝永地震でM8.6(MW8.7)が元になっているようですが、
M9.0の可能性がないのか?というと、東海~九州~沖縄までのプレート境界が同時に破壊するような地震が発生していた可能性を指摘した
名古屋大学の古本教授の研究成果がNewton2001.10月号紹介されています。この時の震源域の長さは1000kmでスマトラ島沖の巨大地震と同じになります。
この指摘が東北沖について示されていたら、予言書になっていたのですが。
ちなみにMWはモーメントマグニチュードと呼び、今回の東北地方太平洋沖地震のM9.0はMWのようです。
M9.0の可能性がないのか?というと、東海~九州~沖縄までのプレート境界が同時に破壊するような地震が発生していた可能性を指摘した
名古屋大学の古本教授の研究成果がNewton2001.10月号紹介されています。この時の震源域の長さは1000kmでスマトラ島沖の巨大地震と同じになります。
この指摘が東北沖について示されていたら、予言書になっていたのですが。
ちなみにMWはモーメントマグニチュードと呼び、今回の東北地方太平洋沖地震のM9.0はMWのようです。
Posted by 還暦年男 at 2011年03月14日 23:53
Newton2001.10月号→2007.10月号に訂正します。
Posted by 還暦年男 at 2011年03月14日 23:56
最新の地震と被害の予知の技術はどの程度進んでいるのか?
2010年1月に放映された、NHKスペシャル「MEGAQUAKE 巨大地震」4回シリーズがあります。
http://www.nhk.or.jp/megaquake/
私はDVDに録画していたのを出してきて再視聴しました。
ポイントは
1. アスペリティー(プレート境界面の硬い部分で、ここが滑ると地震を発生すると考えられる)
2. 深部低周波微動
3. 長周期微振動
等の最新の研究成果が報告されています。
南海トラフで予想される次期超巨大地震のメカニズムを、最新の科学がかなりの範囲で解明しつつある。
それは詳細でリアルタイムなデータの蓄積と理論とシミニレーション技術の向上により可能になった。
南海トラフではアスペリティが全面固着(震源域のプレート境界面が全体が固着している)しているが、、
その周囲で深部低周波微動が発生し、その周期が半年から2ヶ月にまで短くなったときに、アスペリテイが破壊し
地震の発生に繋がるというものです。
つまり、地震の予知への可能性を示したものです。
しかし、この理論では、東北沖の地震へは適用出来ない。なぜなら、アスペリティが小さく分散しているので、
深部低周波微動の発生が見られない(番組ではこれについては触れていない)というよりも、
アスペリティが分散しているので、これらが一体的に連動するような超巨大地震は発生することは予想していない
(と私は読みました)
しかし、第1回の終了直前に大変重要な報告がされています。
仙台市の海岸から4km入ったところでボーリングしたところ、1000年前の津波の痕跡が認められた。通常ではこの範囲まで
津波が到達することは考えられない。超巨大地震と言っても良い。それは今起こっても不思議はない。
(東北大学 今村教授)
とまさしく1年後に発生したのです。
いかなる理論も、くまなく調査したデータに先行するものではない(地震に関しては)ということを実感しました。
シアトルも300年前の津波の痕跡を発見し、さらに日本の三陸でもその時の津波の痕跡が確認された。
震源域の長さ1100km、マグニチュードはM9.0と推定されています。
地震の体験のないシアトル住民も避難訓練を開始したそうですが、今回の東北沖の地震は大変な教訓になったと思います。
東京大学の古村教授は、南海地震の西の日向灘でプレート歪みの蓄積を確認。
これに基づいた津波と長周期微振動の詳細なシミュレーションを発表しています。
NEWTON 2007.10で発表された東海~沖縄の1000kmには及ばないけれども、1707の宝永地震の震源域に固定して考えることは
リスクが多いと思います。
一面ほっとしたのは、長周期微振動に関してです。古村教授が指摘するのは、南海トラフの地震による東京でのビルの被災でした。
今回、東北沖地震で発生した長周期微振動による東京のビルへの影響はあまりなかったと思います。
このことが、海外からは注目されているようで、今後の解析が待たれます。
以上、素人の見解を含んでいますので、あくまで参考にしてください。
2010年1月に放映された、NHKスペシャル「MEGAQUAKE 巨大地震」4回シリーズがあります。
http://www.nhk.or.jp/megaquake/
私はDVDに録画していたのを出してきて再視聴しました。
ポイントは
1. アスペリティー(プレート境界面の硬い部分で、ここが滑ると地震を発生すると考えられる)
2. 深部低周波微動
3. 長周期微振動
等の最新の研究成果が報告されています。
南海トラフで予想される次期超巨大地震のメカニズムを、最新の科学がかなりの範囲で解明しつつある。
それは詳細でリアルタイムなデータの蓄積と理論とシミニレーション技術の向上により可能になった。
南海トラフではアスペリティが全面固着(震源域のプレート境界面が全体が固着している)しているが、、
その周囲で深部低周波微動が発生し、その周期が半年から2ヶ月にまで短くなったときに、アスペリテイが破壊し
地震の発生に繋がるというものです。
つまり、地震の予知への可能性を示したものです。
しかし、この理論では、東北沖の地震へは適用出来ない。なぜなら、アスペリティが小さく分散しているので、
深部低周波微動の発生が見られない(番組ではこれについては触れていない)というよりも、
アスペリティが分散しているので、これらが一体的に連動するような超巨大地震は発生することは予想していない
(と私は読みました)
しかし、第1回の終了直前に大変重要な報告がされています。
仙台市の海岸から4km入ったところでボーリングしたところ、1000年前の津波の痕跡が認められた。通常ではこの範囲まで
津波が到達することは考えられない。超巨大地震と言っても良い。それは今起こっても不思議はない。
(東北大学 今村教授)
とまさしく1年後に発生したのです。
いかなる理論も、くまなく調査したデータに先行するものではない(地震に関しては)ということを実感しました。
シアトルも300年前の津波の痕跡を発見し、さらに日本の三陸でもその時の津波の痕跡が確認された。
震源域の長さ1100km、マグニチュードはM9.0と推定されています。
地震の体験のないシアトル住民も避難訓練を開始したそうですが、今回の東北沖の地震は大変な教訓になったと思います。
東京大学の古村教授は、南海地震の西の日向灘でプレート歪みの蓄積を確認。
これに基づいた津波と長周期微振動の詳細なシミュレーションを発表しています。
NEWTON 2007.10で発表された東海~沖縄の1000kmには及ばないけれども、1707の宝永地震の震源域に固定して考えることは
リスクが多いと思います。
一面ほっとしたのは、長周期微振動に関してです。古村教授が指摘するのは、南海トラフの地震による東京でのビルの被災でした。
今回、東北沖地震で発生した長周期微振動による東京のビルへの影響はあまりなかったと思います。
このことが、海外からは注目されているようで、今後の解析が待たれます。
以上、素人の見解を含んでいますので、あくまで参考にしてください。
Posted by 還暦年男 at 2011年03月19日 12:35
今夜(正確には明日の0:00時)のTV番組紹介
NHK サイエンスZERO で
「東北関東大震災 何が起こったのか」が放映されます。
http://www.nhk.or.jp/zero/schedule/index.html
放送予定 2011年4月2日(土) [教育] 午前0:00~午前0:30
3月11日に発生した東北関東大震災。マグニチュード9.0という観測史上
最大の地震とそれに伴う巨大津波はどのように起こったのか?様々な研
究機関が実態を明らかにしようと調査をはじめている。巨大地震と津波
のメカニズム、そして余震の広がりなどの最新研究を追う。
日本の観測史上最大、マグニチュード9.0巨大地震はどのようなメカニズム
で起こったのか。発生以来の調査が明らかにしてきた最新研究を追う。
東京大学地震研究所教授
古村 孝志
筑波大学システム情報工学科教授
境 有紀
NHK サイエンスZERO で
「東北関東大震災 何が起こったのか」が放映されます。
http://www.nhk.or.jp/zero/schedule/index.html
放送予定 2011年4月2日(土) [教育] 午前0:00~午前0:30
3月11日に発生した東北関東大震災。マグニチュード9.0という観測史上
最大の地震とそれに伴う巨大津波はどのように起こったのか?様々な研
究機関が実態を明らかにしようと調査をはじめている。巨大地震と津波
のメカニズム、そして余震の広がりなどの最新研究を追う。
日本の観測史上最大、マグニチュード9.0巨大地震はどのようなメカニズム
で起こったのか。発生以来の調査が明らかにしてきた最新研究を追う。
東京大学地震研究所教授
古村 孝志
筑波大学システム情報工学科教授
境 有紀
Posted by 還暦年男 at 2011年04月01日 12:46