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2012年01月06日

平成24年 中活最終年度

 新年あけましておめでとうございますicon01(遅くなり申し訳ありません)

 さて、今年は中活の本当の最終ということでいろいろとご迷惑をお掛けするかもしれませんが、「まちづくり」に終わりはないということで今後ともご指導よろしくお願いしますface01
 昨年は、皆様のご支援がありおかげさまで『城下町バル』も成功裏に終わり、次も開催をと望む声が多く、これからも『協働』でいろんな事業を行いたいと思います。
 また、直近の中心市街地の気になる動きとして、1月10日(火)からフォルテワジマ3階の『スポーツ伝承館』で昨年の明るい話題の筆頭でもある、女子W杯ドイツ大会の『なでしこJAPAN』の金メダルや大会で着用していたユニフォームを目玉に『スポーツフェスタ2012』が開催されます。またとない機会ですので、みなさん中心市街地をぶらっとよってみてはいかがですか?




 今後とも、みなさんよろしくお願いしますねik_20

事務局一同
  
Posted by 1000人会 at 11:41Comments(0)報告・発見・お知らせ

2011年12月24日

みんなの学校

とりともです。
今日は、みんなの学校前で、第九合唱団の有志と海南の合唱団の子どもたちの歌声を聴かせてもらいました。
最初は、みんながよく知っているクリスマスソング。後半は、大人向けのキャロル♪
寒いなか、ブラウスで歌う女性たち。ベルを打つ手も震えていらしたようでした。
きれいな声がアーケードの中に響いていましたが、観客が少なくて残念でした。きっと、こういうイベントをしていることを知らないのだろうと思います。

後半は、ジャスの生演奏。
スタンダードジャズのトリオとオールドタイムのオーナーのジョイントは素敵でしたよ!
”ジョージア”はやはり、心に響くメロディと歌詞でした。

偶然、和歌山大学の先生とお会いしたので、和大生のコミュニティカフェでお茶を飲んできました。
今日までだったそうです。(知らなかった・・・)



  
Posted by とりとも at 22:07Comments(0)

2011年12月22日

高橋寛治が語るまちづくり(6)

みなさま おはようございます。しょうちゃんです。
高橋寛治が語るまちづくり(6)をお届けします。


「美山方式」

文化財保護法によって、歴史や文化を伝える町並みを持つ「重要伝統的
建造物群保存地区」の制度が始まって30年が経過し、和歌山県内でも
湯浅町湯浅地区が指定を受けている。
 平成5年に、この重伝建の指定を受けた京都府南丹市美山町北集落は
関西を代表する美しい村である。ここで昭和51年度から始まった集落活性化
への取り組みは幅が広く、外から来た人も一緒になって「住みよいふるさと
づくり」を目指している。それは単に建物保存や観光地とは異なった、
地域の未来を考える取り組みである。

 事の始まりは、米の過剰生産による転作の実施によって、山裾に耕作放棄地
が生まれて畑が山になり、植林されてゆく姿を「山が降りてくる」と見た
危機感から始まった。この全てが荒れてしまう現状に対して、当時の美山町
では職員が現場へ出向き意向調査や集落懇談会を実施した。
 その中から対話の出来る組織が生まれ、その一つが茅葺(かやぶき)の
農家が集まる北集落であった。そこでの再生方針は、今まで、山の作業に
頼っていた「むら」を一回作り直すことであった。
 農家にとって一番大切な田や畑を集落全体のものと考え、基盤整備や皆が
集まる集落センターなどを新農業構造改善事業で行うことから始まった。

 新農構の特徴は事業の計画づくりにある。この作業を通して集落全体の
仲間意識を醸成し、一方では高齢化する山村に、国とは一味異なった「美山
方式」の地域整備を導き出すこととなった。

 新農構の整備を終えた後は、どこでも同じような圃場や農村広場や集落
センターが出来ていった。しかし、事業によって全体の環境が整ったこと
に合わせて、地域に合った施設の使われ方が始まり、農村広場はテニスコ
ートへ、集落センターが農産物加工場へ衣替えをして婦人の出場(でば)が
生まれた。
 一方で地元だけでは「井の中の蛙」と考えてIターンを受け入れたことも
良かった。「来客の絶えない家は美しい」と言われる。この言葉をバネにして
「都市との交流を産業にしよう」と考え、1989年に町が溜まり場を作り、
そこでの論議から民宿や直売所をつくる動きが広がってきた。
 全国の各地で住民と地域の関わりはますます深くなっているが、美山地区の
ように、30年間続いてきた住民活動を見ると、鉄道も高速道も企業の進出も無い
過疎地域において、再生を担うのは住民自身であり、その素材として「美しい
景観」は未来への可能性であることを改めて示している。





  
Posted by しょうちゃん at 09:39Comments(1)

2011年12月19日

まちなかWSまち歩き

チャンシーです

12月17日午後、第8回まちのわWSで2回目の「まち歩き」をしました。
これまでの参加者からの意見を整理しまとめたものをもとに、
「まちの中心」となる可能性のあるところを、実際に歩いてみました。
約20名が5グループに分かれて、あーだこーだと話し合いながら歩き回りましたが
あっという間の3時間でした。
まち可能性を考えながら歩いていると
「ここはこう活かしてみよう」「ここは大胆に変えちゃおう!」「ここは変わってほしくない」
「ここはもっといい方法ないかなぁ、、、そうだ!」
と夢は膨らみ、とても盛り上がりましたが、最終的には自分たちの歩いた場所の可能性について冷静に考えることが
できたと思います。
まちを今までとは違う視点から見ることができ、新鮮で真剣なまち歩きでした。
あすは第9回まちのわです。今回のまち歩きの発表があので、
他のグループのまとめをきくのも楽しみです!

                                                











  
Posted by soosaki at 16:56Comments(0)

2011年12月19日

まちなかWSまち歩き

チャンシーです

12月17日午後、第8回まちのわWSで2回目の「まち歩き」をしました。
これまでの参加者からの意見を整理しまとめたものをもとに、
「まちの中心」となる可能性のあるところを、実際に歩いてみました。
約20名が5グループに分かれて、あーだこーだと話し合いながら歩き回りましたが
あっという間の3時間でした。
まち可能性を考えながら歩いていると
「ここはこう活かしてみよう」「ここは大胆に変えちゃおう!」「ここは変わってほしくない」
「ここはもっといい方法ないかなぁ、、、そうだ!」
と夢は膨らみ、とても盛り上がりましたが、最終的には自分たちの歩いた場所の可能性について冷静に考えることが
できたと思います。
まちを今までとは違う視点から見ることができ、新鮮で真剣なまち歩きでした。
あすは第9回まちのわです。今回のまち歩きの発表があので、
他のグループのまとめをきくのも楽しみです!

                                                











  
Posted by soosaki at 16:56Comments(1)

2011年12月18日

ノーベル化学賞講演/ノーベル賞の風(2011/12/18)

D.シェヒトマンの講演ビデオ

今年は準結晶にはまっています.
12/10に授賞が行われ,8日にはストックホルム大学で講演が行われました.
スライドも見やすく,
ここでは,なぜ1982年までに準結晶が発見されなかったなど興味深い話が聞けます.
英語のヒアリングの練習にもなります.
  
Posted by のりひろ at 11:37Comments(0)報告・発見・お知らせ

2011年12月16日

ぶらくり丁に喫茶・カラオケ・居酒屋

みなさま こんにちは。しょうちゃんです。

ぶらくり丁商店街の真ん中、ブリスビルの前に喫茶ルイズ
が、オープンしています。夜は「ぶらくり丁居酒屋」の赤
ちょうちんが下がります。
朝8時くらいから、サンドイッチ(100円)を店前で販売、
店に入ってコーヒーや紅茶(共に100円)を飲みながら朝食
を食べられます。ランチも同じスタイルで楽しめます。
ぶらくり丁界隈を歩いて手軽にお茶やちょっと一杯するのに
は良い空間だと思います。
そして、地下にはカラオケもあります。


  
Posted by しょうちゃん at 14:39Comments(1)報告・発見・お知らせ

2011年12月09日

和歌山ブルース碑周辺のイルミネーション

みなさま こんにちは。しょうちゃんです。

今日は、冷たい雨が降っています。すっかり寒くなりました。
いよいよ忘年会のシーズンですね。

さて例年のように、雑賀橋の袂、和歌山ブルース碑周辺のイルミネーション
が点灯されています。今年は、雪だるまと大きな暖かいハートです。
和歌山ブルースの歌詞の通り、正に「ぶらくり丁の恋灯り」そのままです。
クリスマス3連休に如何ですか。
  
Posted by しょうちゃん at 15:49Comments(1)報告・発見・お知らせ

2011年12月07日

映画を見ない人生よりも見る人生の方が豊かです

映画を見ない人生よりも見る人生の方が豊かです
大黒座三代目館主 三上政義

こんにちは、チャンシーです
先週末、海南まちなか映像祭にいきました
そこで「小さな町の 小さな映画館」というドキュメンタリー映画を見ました

舞台である小さな町は北海道の南岸、太平洋に面した浦河町。ここ数年人口は減りつづけていて、現在1万4千人余り。漁業とサラブレッドの産地として知られています。
以前は豊かな魚場を求めて多くの漁船がやってきて賑やかな町だったそうですが、どんどん寂れていっています。大型スーパーは撤退し、飲食店や銭湯などが廃業しています。
そういうなかでおしゃれなギャラリーカフェが誕生したり、いろいろなイベントやライブが開催されるなど文化の豊かさが感じられる魅力的な町です(オフィシャルサイトより)

その浦河に創業93年を迎える映画館「大黒座」は奇跡的につづいています。
4代目館主三上雅弘さんと佳寿子さんが映画館を続けようと決意したとき、すでに状況は厳しく、現在は週末だけの上映で観客のひとりもいない回が目立ちます。
この映画のなかで、「大黒座」は、町の文化であり、長い間ひとびとの気持ちが交差する場所であり、この町の中心であり続けました。
その灯りを点し続けてほしいと応援する人々がいます、
彼らにとってこの「大黒座」という映画館がこの町に絶対になくてはならない大切なものであり、自分たちがここに暮らすかぎりまもらなくてはならないものなんだ、という気持ちが共有できているところが、素直に すごいなぁ と思いました。
また、館主の三上雅弘さんが、自分は石にかじりついてでも、この映画館をつづけて行こうとは思っていない。お客が本当に来なくなれば、それはこの町のひとびとが『この町に映画館はいらない』と判断したということと受け止め映画館はしめるだろうと述べるシーンがあり、考えさせられました。
 いろんな目線でみることができる、たくさんの人に見たもらいたいなぁと思える映画でした。
本と映画って素晴らしいですよね。自分が実際には経験しえないこともその想像力の中で体験できます。私はミニシアター全盛期のまちなかで育ちました、とても豊かな経験だったと思います。はたして和歌山市はシネコンだけでいいのかなぁと思います。
 
次回の海南まちなか映像祭は1月15日です。「チェコと日本のアニメーション」です。
アニメじゃないですよ、アニメーション。お子さまも赤ちゃんもご一緒できます!どうぞおでかけください
  
Posted by soosaki at 17:10Comments(0)

2011年12月07日

和歌山市駅前朝市

みなさま、こんにちは。しょうちゃんです。

 今日は、9:00-12:00まで和歌山市駅前で朝市が開催されました。
今年度3回目で、残念ながら今年度の予定は終了のようです。

 魚屋さん、八百屋さん、果物屋さん、花屋さん、シホンケーキ等
が格安で販売されていて、みなさん沢山買われていました。もちろ
ん、孫一の会のかわいい「まごりん」も関連グッズのPRに愛嬌を
振りまいていました。まごりんのストラップとシホンケーキ×2を
ゲットしました。
 
  

Posted by しょうちゃん at 14:33Comments(0)イベント

2011年12月02日

まちのわWS開催

こんにちは、はじめまして、チャンシーです。
4月に東京から埼玉経由で和歌山、和歌浦に越して来ました。
1歳半の娘はこれから和歌浦弁を流暢に話すのだろうなぁ、いいなぁと思っています。
和歌山は暮らしやすくて、いいところですね
どうぞよろしくお願いします。


今日は「まちのわ」第2~6回の報告をいたします。
第1回〜第5回まちのはでは「まちの顔、まちの中心とは何か」について様々な視点から考えました。
・第1回は自由に考えました
・第2回は他都市を参考にかんがえました、
・第3回はまち歩きをしてかんがえました、
・第4回は全体で中間まとめをし、
・第5回は「ワールドカフェ」方式でグループを順次替え、広く意見を出していただきました。

第6回まちのわでは、 さらに視点を変え、和歌山市の歴史から“まちの中心”について掘り下げるために、
市立図書館の寺西館長から「和歌山市のまちの成り立ち」についてお話いただきました。
和歌山で生まれ育った参加者の皆さんも初めて聞くことがたくさんあり、
「なぜ、こんなに自分は和歌山のこと知らなかったの!?」と驚きの声もありましたが、
「自分たちのまちの歴史を共有することが大切だとわかった」という感想が一番多かったです。
わたしはもちろん、知らないことばかりだったので勉強になり、もっともっと知りたいし、
子供たちにも年齢に合わせてこんな機会があったらなと思いました

第1回~第6回まで毎回20名から25名の方が参加者です

来年は他都市での「まち歩き」を企画中です
また、報告させていただきます
  
Posted by soosaki at 13:54Comments(0)

2011年11月25日

茶話会のお知らせ(11月)

事務局の別院ですface02


11月の茶話会のお知らせですface01

□ 日 時  平成23年11月30日(水)18:00~20:00
□ 場 所  まちなか交流スペース『みんなの学校』
□ 講 師  糀谷 昭治さん
(NPO法人 市民の力わかやま 理事)


-概 要-
 「まちなか再生WSの進捗状況そのⅠ」

-プロフィール-
1945年 兵庫県に生まれる
1968年 住友金属株式会社入社、シームレスパイプエンジニア&工場経営・技術
      工程を経て和歌山製鉄所鋼管技術部長
1999年 財団法人和歌山社会経済研究所に出向、まちづくり担当研究部長として
      研究・種々の調査・計画策定を実施
2005年 NPO法人市民の力わかやま理事、和歌山社会経済研究所研究委員
2008年 和歌山大学特認教授就任(地域連携推進担当)


会員でない方も無料で参加できますので、どうぞお気軽にお越しくださいicon12  
Posted by 1000人会 at 17:30Comments(2)茶話会

2011年11月17日

高橋寛治が語るまちづくり(6)

みなさま おはようございます。しょうちゃんです。
引き続き、高橋寛治が語るまちづくり(6)をお届けします。


「わらじぬぎ」その2

 村の人に保存を訴える一方でわたしは国内ばかりでなく、国の外で
生きる人々の暮らしぶりもみてきました。飢えて母親の腕の中で子供
が死んでいくところがあるかと思うと、飽食肥満の末に痩せ薬を飲ん
でいる人々に出会いました。
 世界中の人々が、自分達の古くから受け継いで来た生活と、外部か
ら入って来た新しいものとの間に挟まれて悩んでいました。流行する
ものを一度追いかけた人々は、常に流行を追いかけなくてはならなく
なっていました。

 私はこの村の将来に、夢を描いています。この村を訪れた人に
『進歩とは何か』を問いかけるような村になって欲しいと思っていま
す。
 現在の我々の生活は、祖先の辛苦によって築かれてきました。どんな
に新しがっても我々は過去を引きずって歩いています。過去を見つめ、
足元の現在を考えることが、今、必要なのではないでしょうか。

 やっと宿場保存が軌道につきました。しかし、やり方を間違えると、
村の人を古いものの中にとじ込めてしまうことになりかねません。
これから解決しなければならない問題が山積しています。

 問題の根幹になっているのは、村という共同社会が崩壊しかかっている
ことにあります。かつて村が苦しかった時代に、仲良く肩を寄せ合うように
助け合った過去の人たちの生き方を、村の人は思い起こすべきではないで
しょうか。そしてこの共同社会の問題を、村の人はこれからもずっと考
えつづけなければならないことなのです。

と結んでいる。

 この時期に会津の山の中は、どのような「ムラ」として秋を迎えている
でしょうか。景観と観光・震災のあり方を問いかけてみたいと思っている。

(次回に続く。ただし、1月になります。) 
  

Posted by しょうちゃん at 05:55Comments(0)報告・発見・お知らせ

2011年11月16日

高橋寛治が語るまちづくり(5)

みなさま こんにちは。しょうちゃんです。
引き続き、高橋寛治が語るまちづくり(5)をお届けします。


「わらじぬぎ」その1

会津の「大内宿」は日本の最も美しい山村である。会津若松と日光を
繋ぐ会津西街道の宿場町で昔は参勤交代が通過し、街道に面して茅葺
屋根の大きな民家が続いている。
 国の重要伝統的建造物群保存地区として指定されているこの集落は、
入口でしばらく入ってゆくことを躊躇したほどの美しさであった。

 宿場の中ほどに復元された本陣「下郷町町並み展示館」がある。この
展示館の暗い片隅に置かれている相沢韶男さん(武蔵野美術大学教授)
の手紙の中にひかれるものがあった。

 そこには次のように書かれていた。
「私がこの村に最初に来たのは、昭和42年9月末のことでした。私の郷里
の水戸の藁屋根を、この大内の藁屋根職人(会津茅手)がふいていたと
聞いて訪ねてきたのです。
 その時、泊めてもらったのが浅沼一さんの家(山形屋)で、以来、私は
ずっとこの家を「わらじぬぎ」と勝手に決めこんで世話になり続けてきま
した。いつ来ても変わらぬ気持ちで、私を迎えてくれたおかげで、私は
村の生活記録をとり続けることができました。

 屋根屋の出稼ぎの話を一晩聞いて、帰ろうとしていた私に、一さんが
言った言葉を、私は今でもはっきり覚えています。『昨晩も語ったこと
だが、この土地は雪が多くて、冬の稼ぎがなかったもんだから、わしらも
茅手として関東に出稼ぎに行ったわけだ。しかし、なにも好き好んで半年
も家を留守にしたわけではなかっただ。あんたのように、あちこち世間を
歩いておれば、どっかによい冬の稼ぎに出っかすこともあるだろう。
そん時は教えてもらえねえもんだべか。』

 草屋根の宿場保存をかんがえるようのなったのはこの時からでした。

(次回に続く)  

Posted by しょうちゃん at 15:01Comments(0)報告・発見・お知らせ

2011年11月11日

高橋寛治が語るまちづくり(4)

みなさま おはようございます。しょうちゃんです。
引き続き、高橋寛治が語るまちづくり(4)をお届けします。


「ボローニャ方式」

 今から20年ほど前、私はイタリアの都市を見て歩き市民が自らの知恵と
労力で再生に組んでいる「まち」を探していた。その最後にたどり着いた
のが北イタリアのボローニャ市であった。

 中世がそのまま残ったような街並みと自治都市としての長い歴史を持ち、
町の中心にはヨーロッパ最古のボローニャ大学がある。
 一方ではドイツ・イタリアのファシズムに対してレジスタンス運動を行い、
大きな犠牲を払いつつも最終的には勝利しているのもボローニャであった。

 人口40万の町に美術館、博物館、映画館、劇場、図書館などがたくさんあり、
町全体が文化都市である。この文化の土壌を支えているのが「ボローニャ方式」
と呼ばれる文化による街の再生と言える。これは「歴史的建造物は壊さない、
もちろん外観も変えない、しかしその内部は市民の必要に応じて変えてしまう」
という方式である。

 私が訪れた日も建物のファサード(外壁)を残しながら、内部は現在の生活に
合うよう改装を続けていた。そのうえ改装中の仮住居は同じ居住街区の中に確保
し、改装後の家賃は前と同額、かつ、その作業を担っているのは住民の組織であ
った。

これらの仕組みは戦後に作られた「4つの誓い」に基本を置いている。
1.復興のためには女性の力が必要である。
2.街の中心部の歴史的建造物と郊外の緑は市の宝物であるので、この二つはあくまで保存し維持する。
3.「投機」を目的とした土地建物の売買は禁止する。
4.職人工場については、業績が良くなっても増築せず、分社化して大工場はつくらせない。
である。

 私が見た時は、戦後50年を経ていたが、被爆した教会の修復が続けられていた。
車を締め出し新しいことにはどしどし挑戦するが、そのときも過去の蓄積はきちん
と生かして、むやみに規模は広げない。古い建物を壊さずに、現在の用途にあわせ
て都心を再生する。そこに新しい価値を生み出して日常生活を豊かにしてゆく。
それが歴史と文化に彩られた街の中身であった。

 地域の美しさを大切にしても、その永続のためには市民が主人公にならなければ
意味がない。ボローニャの基礎は中世から続く市民による地域の連続性の確保であり、
これが生産や交通の分野にまで広く積み上げられていた。この町を歩くと、市民活動
の中から景観は総合化されることが見えると思えた。
 ( 次回に続く)

  

Posted by しょうちゃん at 09:08Comments(0)報告・発見・お知らせ

2011年11月09日

高橋寛治が語るまちづくり(3)

みなさま おはようございます。しょうちゃんです。

 すっかり間隔が空いてしまいました。引き続き高橋さんのまちづくり論(3)
をお届けいたします。


「未来は過去の中にいる」

 今から20年ほど前、子供が小学校の高学年の頃である。夏休みの家族旅行に
能登半島先端の輪島へ出かけた。 輪島で泊まった次の朝、宿のロビーで「行っ
て見たい」と思っていた景色がポスターとなって掲示されていることに気付いた。

 その町は富山県東礪波郡井波町(現在は南砺市に 合併)、門前町の朝もやの
景色を高い所から俯瞰したポスターで、 町の落ち着いた雰囲気と美しさは以前か
ら気になっていた。たまたま帰りのルートが近くなので立ち寄ることとした。

 輪島から車で3時間、砺波平野を抜けてゆくと八乙女山のすそ野に町並みが広が
っていた。町の奥の瑞泉寺の 駐車場から正面の八日町通りを歩くと看板や表札が
本格的な木彫りになっている。どれも動物が彫られているので 気になって聞いて
みると、井波は木彫で有名な町である、看板や表札にも家主の干支が彫られている
とのことであった。 また、表通りに空き店舗が出来ると木彫の職人が借りて店が
維持でき商店街がつらなっていた。

 子どもが おみやげ探しでいたので、そのお店の女性の方(60歳の半ばとお見受
けした)に、店の前の「酒蔵を建て替え、 古い雰囲気が良いですね」と声をかけ
てみた。その答えは「町には連続性が必要ですから…」と明快であった。

 都市の連続性は大切な概念であるが専門家の使う用語と思っていた。でも、普段
の生活の中でこのような言葉が出てくるのは「地域に学習があること」を感じた。
先日、井波の皆さんが視察に見えたときにその件を切り出すと、ご主人が井波の
まちなみの会の会長さんとのこと。 納得である。

 景観づくりは日々の学習と連続性の確認から始まると思っている。何気ない活動や
会話の中からまちの美しさを掴んでいないと私たち判断は個人が中心になる。

 戦後のまちづくりの最大の汚点は「個人が個人のベストの選択をした結果である」
と言われている。そう思うと、今日からでも足元の良さを見直す活動は始めることが
出来るであろう。 

 (次回に続く)





  
Posted by しょうちゃん at 09:21Comments(1)報告・発見・お知らせ

2011年10月27日

高橋寛治が語るまちづくり(2)

みなさま こんにちは。しょうちゃんです。

 昨夜の1000人会茶話会に参加の皆様、お疲れ様でした。「次世代型
路面電車(LRT)構想を中心とした和歌山の街づくり」をテーマに
中西重裕氏の講演の後、いろいろな意見が出ましたが、「実現に向け
て協力していこう!」に落ち着いたように思います。中西様ありがと
うございました。

 
さて、髙橋寛治が語るまちづくり(2) をおおくりします。


「未来は過去の中にいる」

 景観を考える時、一つの「固まり」としてどこまでを考えるかによって、
基本的な約束事やあるべき姿が違ってくる。つまり、一つの「まち」なり
「むら」を中心として、周辺を固まりとしてみることから景観は考えられ
るものといえる。
ヨーロッパでは、市町村が景観の単位となっていることが多いが、現在の
日本では、例えば寺内町のように過去の歴史を持っている「狭い町屋の地域」
が一つの固まりであることが多い。
 一方、同じ文化を持っている地域は、町の範囲を超えて文化的な共通性が
存在する。特に高野町のように山の上にあり、近世まで独立した文化と寺領を
持っていたところは、この区域(高野山)を中心とした共通した文化圏があり、
景観の範囲も市町村の枠を超えた姿が求められる。現在、高野町で水系ごとの
建物を調査しているのも、基本はその統一性(コード)を求めるものといえる。

また「固まり」の範囲には、
 (1)文化的特徴を共有
 (2)地形的特徴を共有
 (3)時には行政的な単位にもなりうる
 (4)しかし、そこで住民が自らの意見で参加する、「自治」があることが基本と
  思っている。

この自治が実現できないと、一つ一つの建物は立派でも町全体に統一感がうま
れないし、遠くから見たときに全体としての調和がとれていない町が生まれる。
日本の町の景観は、まさにそれぞれの建物が個性を追求し立派になったが、
統一感や調和を破壊する方向に向かって進んできたのではないだろうか。

 私は一つの地域を知ろうとする時、常に全体が俯瞰できる高台を求める。もち
ろん半島の先端などで見渡しのきかないところもあるが、「まち」を俯瞰すること
が地域理解の基本と感じている。

高野山は俯瞰が出来にくい町であるが、よく女人道の高台へ出向く。江戸時代には
女人禁制がひかれていたため、信者は女人堂から八葉の嶺と呼ばれる尾根道を回った
と聞いている。途中の「ろくろ峠」は根本大塔を望む高台であり、当時の信者が背伸
びをしながら山内を眺めたビューポイントである。このようなポイントから全体を見
通すことが景観の始まりと感じている。(次号に続く)

  

Posted by しょうちゃん at 14:56Comments(0)報告・発見・お知らせ

2011年10月25日

茶話会(10月)のお知らせ

事務局の別院ですicon01


10月の茶話会のご案内ですface01


[日時]
 平成23年10月26日(水)18:00~20:00(予定)

[場所]
 まちなか交流スペース「みんなの学校」

[講師]
 中西重裕さん(株式会社 一級建築士事務所 K&Nアーキテクツ)

[テーマ]
 「次世代型路面電車構想を中心とした和歌山の街づくり」

[講師プロフィール]
1958年 和歌山市に生まれる
1981年 伊藤喜三郎建築研究所に勤める(~1989年)
1989年 独立
1997年 和歌山県立第二工業高等学校 非常勤講師を務める(~2006年)
2002年 和歌山大学システム工学部 非常勤講師を務める(~2006年)
2007年 K&Nアーキテクツを設立
2011年 和歌山県立工業高等学校 非常勤講師を務める


会員でない方も無料で参加できますので、どうぞお気軽にお越しくださいface02  
Posted by 1000人会 at 19:32Comments(0)茶話会

2011年10月25日

高橋寛治が語るまちづくり(1)

みなさま こんにちは。しょうちゃんです。

 景観まちづくり新聞に連載中のコラムを、高橋先生の了解をえて皆様
に読んでいただきたいと本ブログに掲載することになりました。


髙橋寛治が語るまちづくり (1)

「未来は過去の中にいる」

 紀北の中央を流れる紀ノ川沿いには、大和街道の古い街並みや道標などが続き、
路地から路地へ歩きながら訪ねるのも面白い。また、この街道と交差するように
何ケ所かで、高野街道が高野山や九度山町の慈尊院へと導いてくれる。

 これらの古い町や街道に対して、私たちが素直に美しさを感じるのは、それらが
伝えてくれる地域の「連続性」と言える。

 この高野街道が行き着く先、高野町の山上は多くの参拝客が訪れることによって
今日を迎えている。そのことを広い意味での「観光」と考えるのであれば、その地
が「夢」を持ち、「その夢」を実現するために努力しつづけることを忘れては、
町外から訪れる人に充分な満足感を持っていただくことは出来ない。つまり、参拝客
の皆さんからの経済的な恩恵を受ける以上に、まちの方が多くのものを渡さないかぎ
り何回も人が訪れる地域には成りえない。

 さらに言えば、観光とは「地域での生き方」が光を発する所に根付くものである。
逆に、私たちの「地域での生き方」が光を発しないかぎり観光が永続することは無い。
 高野山は明治以降にやっと真言密教の道場から生活の場へ変わった。たとえ、生活
の歴史は短くても、1200年の歴史の積み重ねに裏打ちされた先祖からの生活の原理の
中に「地域の光」が見出され、光を発するはずである。

 その意味で、高野の人たちは日々の生活を過去に学びながらまちづくりに取り組ま
なくてはならない。「未来は過去の中にいる」と言われる。高野町での「景観づくり」
は、その過去に学ぶ活動の一歩として取り組みが行われてきた。 (次に続く)


  

Posted by しょうちゃん at 13:02Comments(0)報告・発見・お知らせ

2011年10月19日

わかやま城下町バル開催しました(御礼)

和歌山市まちおこし推進課の榎本ですicon01

 10月15日(土)に、和歌山市では初となる『わかやま城下町バル』が開催
されましたface01

 当日は、天気も悪くどうなることかと思いましたが、予想に反して沢山の人が、
和歌山市を回遊し、おいしい食をご堪能いただけたかと思いますik_29

 チケットの売り上げは、最終確定ができていないものの、前売りが約2,000
冊で、当日売りが約200冊の合計2,200冊ぐらいの見通しですicon14
(関係者の皆様には、チケットをお買い上げいただき誠にありがとうございますik_18

 このイベントは、和歌山市を盛り上げようとする有志約20名が集い、短期間で
共に議論し、又、時には激論を交わしながらたどり着いたものですik_49

まだまだ未熟な面も多々あったかと思いますが、全般的にはチケットを買っていた
だいたお客様や参加していただいたお店からも大きな苦情もなく、無事終了するこ
とができましたicon01

そして、ご参加いただいた皆様や店主様からは、『次回はいつやるの?』、『季節
ごとに開催したら?』、『新しいお店にいけて良かった!』等々、好評をいただき
実行委員長をはじめ実行委員や関係者共々、成功を実感しはじめているところですicon12

また、音楽イベント、早和果樹園のジュースや和歌山モスコミュールの試飲などに
ついては、大勢の方々が協力してくれたお陰で、本部にも沢山の方に来ていただき、
生の声をいただき嬉しかったですface02

さらに、あの雨の中MAPを片手に傘を差して歩く姿、店舗前で並ぶ姿、お客さんや
店主さんの活きた顔が拝見でき、このイベントに関われて良かったと心から思いま
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ひとえに、皆様からのご支援のお陰だと大変感謝しています。
皆様、本当にご協力ありがとうございましたicon12


【バルの様子】
私がはしごしたお店を紹介いたしますface02

・千里十里
 カツオのたたき


・絵本ぐるぐる
 マフィン・ヨーグルト・お菓子(次回使える割引券付いていました)


・バベーネ(二種類のメニューがありました)
 梅鶏の田舎風パテ


 国産牛すじ肉の赤ワイン煮


・きし田
 寿司6貫


・番屋
 さしみ三種盛・てばさきからあげ・大根サラダ


・バルバス(外観)


・バルバス(内観)



【竹燈夜の様子】
1日目はあいにくの天気で途中で中止となりましたが、まちなかでは
竹の中に灯がともり雨の中でも幻想的な光景となっていましたface02
2日目は天気もよく、2日間ともすばらしい幻想イルミネーションと
なりましたicon12








  
Posted by 1000人会 at 16:44Comments(1)報告・発見・お知らせ